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くじら

レシピ 01経理下書き

青色申告の前処理を、月1回の確認で終わらせる仕組みにした話

「この支払い、何だっけ…」で年末に止まる人へ。私は個人カードと事業用カードが混ざっていて、毎年それでした。AI に"整理係"を作ってもらったら、申告前の地獄がなくなりました。

  • 依頼 2026年7月
  • いまの運用 月30〜60分(設計値。実測はこれから)
  • 使った AI: ChatGPT → Claude → Claude Code
  • 原文 約2,800字(最後に)

この記事でわかる3つ

  1. 1. 「面倒でできない」を、自分がだらしないからで終わらせない。AI に「もっと楽にできない?」と相談するところから
  2. 2. 続けやすい仕組みを一緒に考える。無理なこと・嫌なことはちゃんと言う。続かなければ意味がない
  3. 3. 判断は自分がする。だから「何があれば決められるか」を伝えて、根拠つきで材料を整理させる

まず、何に困っていたか

会計ソフトは使っています。困っていたのはソフトじゃなくて、半年後に明細を見たときの「これ何?」。私用混在のカードが1枚あるだけで、年末に思い出し作業が発生するんですよね。

毎年「来年こそは月ごとに整理しよう」と思って、できない。ここで「自分がだらしないから」で終わらせないのが、この話のスタートです。

  • くじら

    今のうちに、AI に何か作らせたら来年ラクになる…?

この話で使ったもの

AI のアプリを入れたばかりの人向けに、この話に出てくるものを先に書いておきます。

  • ChatGPT(無料プランで大丈夫): 壁打ち相手。「そもそも何を作るべきか」を一緒に広げる役。この記事では「チャッピー」
  • Claude(アプリ): できあがった依頼文を渡して、設計を考えてもらう役。この記事では「Claude くん」
  • Claude Code: Claude のうち、パソコンの中でファイルを作ったり動かしたりできる道具。ここで作った「整理係」はこれで動いています。無くても、壁打ちと依頼文の作り方までは同じようにできます
  • 会計ソフト: 帳簿と申告は今までどおりこれ。置き換えません
  • できたものの実体は、自分のパソコンの中のフォルダ1つ(明細の CSV を置く場所・ルールを書いたファイル・AI への指示書)。サーバーもアプリも要りません

チャッピーと壁打ちした

チャッピー(ChatGPT)との会話を、読みやすく意訳しています。言い回しは変えていますが、決めたことは変えていません。原文はこの記事の最後に。

  • くじら

    ねえチャッピー、来年の確定申告が怖い。個人カードと事業用のつもりのカードが混ざってて、年末にまとめて思い出すのが地獄。今のうちに Claude くんに何か作らせたら楽になる?

  • チャッピー(ChatGPT)

    作るとしたら「確定申告システム」じゃなくて、会計ソフトに入れる前の整理係ですね。カード連携や自動仕訳はソフトが持ってるので、そこは作らないほうがいいです。

  • くじら

    なるほど。じゃあ条件を足すね。青色申告だから複式簿記は要る。「AI の費用は事業」みたいにざっくり言うだけで仕分けしてほしい。私は面倒くさがりだから、毎月の作業は「迷うものだけ見る」で済むようにして。最後のチェックは自分でやるから、見やすくして。

  • チャッピー(ChatGPT)

    了解です。ルールで分類 → 仕訳の候補 → 「要確認だけ見る画面」の3段で。依頼文を出し直します。

  • くじら

    これはいいんだけど、ここが意図と違う。私が判断しやすいように、候補には「なぜそう思ったか」と「何を確認すればいいか」を必ず付けて。あと Claude くんが自分で考えられるように、「個人クリエイターが申告で困る点」は先に調べさせて。

  • チャッピー(ChatGPT)

    新しい依頼文です。追加の依頼ではなく、最初から1本にまとめました。

  • くじら

    投げる前に読む…あ、ここ余計なの足してる…。削除っと。私の性格(毎月コツコツは苦手)も設計条件として書いておこう。はい、Claude くんお願い!

  • Claude くん(Claude)

    設計書と、まず動く最小版ができました。

  • くじら

    やったー! あ、この画面は違う。全件じゃなくて、要確認だけ出して。確定は私が「確定して」と言ったときだけね。

  • Claude くん(Claude)

    直しました。

  • くじら

    いい感じ。使いながら、不備があったら都度直していこう。

ここがポイント(3つだけ)

せっかくオーダーメイドで作るんだから、完全に自分に最適化させる。そのために効いたのはこの3つです。

  1. 「面倒でできない」を、自分がだらしないからで終わらせない。 まず AI に「もっと楽にできない?」と相談する。年末の地獄は性格の問題じゃなくて、仕組みが無かっただけでした
  2. 続けやすさを一緒に考える。無理なこと・嫌なことはちゃんと言う。 「毎月コツコツは苦手」と書いたから、設計が「迷うものだけ見る」に寄りました。続かなかったら、なぜ続かなかったかを正直に言えば、また一緒に考えてくれます
  3. 判断は自分がする。だから「判断しやすい材料」を最大限そろえさせる。 何があれば決められるかを先に伝えて逆算させ、候補には根拠を付けさせる。何をもってそう言っているのかを、自分が確認できる形にしておく

できたもの

月1回の流れ
  1. あなた: 明細 CSV を置く
  2. 自動取り込む
  3. AI候補と理由を付ける
  4. あなた: 要確認だけ見る判断
  5. あなた: 「確定して」と言う判断
  6. 自動会計ソフト用 CSV を出す
  7. あなた: 会計ソフトに入れる

色つき=あなたがやるところ

月に1回、上の流れで回っています。私がやるのは「CSV を置く」「要確認だけ見る」「確定して、と言う」の3か所だけ。

  • 明細を見て「これは何?」で止まらない。迷うものだけ見ればいい
  • 候補には「根拠にしたルール」と「確認ポイント」が付くので、何をもってそう言っているかが分かる
  • 申告前に「何が終わっていて、何が残っているか」が一目で分かる(未処理・要確認・証跡不足・登録待ち・完了)

毎月の指示が一言で済むのは、ルールが設定ファイルに貯まっていて、Claude Code が自分で読みに行くからです。「○○の利用料は事業」と言えばルールが1行増えて、翌月から効きます。判断を毎月するんじゃなくて、ルールを育てる感じ。細かい作業を下請けの AI に振る指示も設定に書いてあるので、利用量(トークン)も節約できています。

正直なところ、「溜めると面倒」は変わりませんでした。8月にしばらくさぼって、9月に再開しています。月1回の運用は、入力のタイミングを予定に載せないと止まる。これは今も一緒に考えている途中です。9月には家計の分も同じ型で足しました。

あなたがやるとき

  1. 「自分がだらしない」をいったん棚に上げて、困りごとをそのまま AI に話す。 「年末に思い出すのが地獄」くらいの言葉でいいです
  2. 無理なこと・嫌なことを先に言う。 「毎月コツコツは苦手」「全件は見たくない」。これがそのまま設計条件になります
  3. 自分が判断するために何が要るかを伝える。 「候補には理由と確認ポイントを付けて」「迷うものだけ見せて」。根拠が付くと、確認が楽になります
  4. 自分の「ざっくり法則」を5つ書き出す。 「○○の利用料は事業」「○○は私用」。これが最初のルールになります

注意点

  • 会計ソフトは置き換えない。作るのは「入れる前の整理」だけ。ここを間違えると、帳簿の再発明に半年使います
  • 税務の判断は AI に断定させない。候補と理由を出させて、確定は自分
  • 実データ(明細・証跡)やカード番号・取引先の個人情報は、AI に渡すフォルダに置かない設計にする
  • 私用混在のカードがあるときは、支払い元(個人カード/事業用カード/事業用口座/現金)ごとに仕訳の扱いが変わることを依頼文に入れる。ここが抜けると、分類はできても仕訳候補が使えません

依頼文の原文を読む

壁打ちの最後に出てきた統合版です。これをそのまま Claude に投げました。

※ 名義の都合で、固有名詞の一部を伏せています。伏せた箇所以外は原文のままです。

約2,800字・2026-07-10 に依頼・全文そのまま

来年の青色申告に向けて、自分用の「経費分類・仕訳候補・証跡整理システム」を作りたいです。
今回は専用リポジトリを作り、その中で設計・運用・ルール・ClaudeCode用の指示を管理したいです。
前提:
マネーフォワード クラウド確定申告は使っています。
青色申告なので、最終的には複式簿記の形で記帳する必要があります。
ただし、個人カードと事業用のつもりのカードが混ざっており、標準機能だけだと後から分類・説明・証跡整理がやりにくそうです。
マネーフォワードを置き換えたいわけではありません。
自作システムは、明細CSVを取り込み、分類・用途メモ・証跡リンク・仕訳候補を整理し、最後に私が確認してからマネーフォワードへ入力/CSVインポートするための補助ツールにしたいです。
私について:
会員制コンテンツ事業(ジャンル非公開)の個人クリエイターです。
複数の販売・支援プラットフォームと自サイトを運用しています。
AI、サイト開発、コンテンツ制作、販促、データ分析、PDF生成、リポジトリ管理などを事業活動に使っています。
仕組みを作るのは好きですが、毎回手作業で細かく整理するのは苦手です。
年末や申告前にまとめて苦しむより、月1回程度で軽く処理して安心できる形にしたいです。
最後の判断は自分でやりますが、見るべきものが分かりやすく整理されている状態にしたいです。
不安を減らすために、説明可能性・証跡・チェックしやすさを重視したいです。
まずFableに自律的に調べてほしいこと:
個人事業主、特にクリエイター・作家・同人活動者・個人開発者・小規模コンテンツ販売者が、確定申告や帳簿整理でどこに苦痛を感じやすいかを調べてください。
よくある悩み、つまずき、面倒な作業、不安ポイントを整理してください。
それらを踏まえて、私のような個人クリエイターが「年末に詰まない」「あとから説明できる」「毎月少しだけ見れば済む」ようなシステムと運用を提案してください。
一般的な会計ソフトの標準機能では届きにくい、痒いところに手が届く補助機能を考えてください。
ただし、税務判断そのものをシステムが断定する設計にはしないでください。候補・理由・確認ポイントを出し、最終判断は私が行う前提にしてください。
作りたい機能:
カード明細・収入明細CSVを取り込む
私が定義したざっくりルールに基づいて、ClaudeCodeが分類候補を出せる
経費/私用/按分/要確認を判定候補として出す
勘定科目候補を出す
青色申告向けに、複式簿記の仕訳候補を出す
個人カードで事業経費を払った場合、事業用カードで私用支出が混ざった場合などを区別する
領収書・請求書・スクショなどの証跡と紐づける
最後に私が見やすくチェックできるレビュー画面を作る
マネーフォワード投入用、または確認用のCSVを出力する
月1回の運用で「未処理」「要確認」「証跡不足」「MF登録待ち」「完了」が分かるようにする
想定する分類ルール例:
AI関連費用は原則として事業用候補
Claude / ChatGPT / Fable / Gemini などは、制作支援・サイト開発・事業分析に使っているため、原則事業用候補
AWS / GitHub / ドメイン / サイト関連費用は、会員制サイト運用費候補
販売・支援プラットフォーム関連は、販売・宣伝・運営関連候補
明らかな生活費・家族利用・私的消費は私用候補
事業と私用が混ざりうるものは按分または要確認
高額・用途不明・証跡なし・説明メモなしは要確認
特にほしい体験:
明細を見たときに「これは何?」で止まらない
AIが分類候補と理由を出してくれる
迷うものだけ自分が見ればよい
経費化できそうなものを拾うだけでなく、危ないものを除外しやすい
証跡不足がすぐ分かる
私用混在カードでも破綻しない
月別の未処理件数が分かる
申告前に「何が終わっていて、何が残っているか」が一目で分かる
税理士や税務署に説明するときに、用途メモと証跡を追える
会計知識が完璧でなくても、確認ポイントが分かる
重要な設計方針:
マネーフォワードを正式な帳簿・申告の母艦にする
自作システムは補助ツールに留める
税務判断をシステムが断定しない
「候補」「理由」「確認ポイント」「証跡状態」を出す
最終判断は私が行う
無理に経費化する方向ではなく、税務リスクを下げるための整理ツールにする
個人情報、カード番号、支援者情報などを不要に保存しない
リポジトリに保存すべきもの、保存しないほうがいいものを明確にする
年末にまとめて処理するのではなく、月1回の軽い運用で回せる設計にする
作り込みすぎず、まずは実用的なMVPにする
Fableに検討してほしいこと:
この用途で自作するべき範囲と、マネーフォワードに任せるべき範囲を切り分けてください。
個人クリエイターの確定申告・帳簿整理の痛点を踏まえたうえで、痒いところに手が届く機能を提案してください。
青色申告・複式簿記を前提に、データ構造を設計してください。
個人カード/事業用カード/事業用口座/現金などの支払い元ごとに、仕訳候補の扱いを整理してください。
収入、経費、私用、按分、要確認をどう分類するべきか、実装しやすいルール体系を提案してください。
ClaudeCodeが分類・仕訳候補生成を安定して行えるように、CLAUDE.md と skills/SKILL.md に書くべき内容を設計してください。
私がざっくりルールを追加したときに、ClaudeCodeがそれを読み取り、明細分類に反映できる仕組みを提案してください。
最後に私がチェックしやすいレビュー画面を設計してください。
マネーフォワード連携を考えたCSV出力形式を提案してください。
リポジトリ構成を提案してください。
MVPとして最初に作るべき機能と、後回しでよい機能を分けてください。
税務・セキュリティ・個人情報の観点で、やらないほうがいいことも明示してください。
リポジトリにほしいもの:
README.md
CLAUDE.md
docs/ 配下の設計書
rules/ 配下の分類ルール
skills/ 配下のClaudeCode用スキル
data/raw/ に入れるCSVの扱い方
data/processed/ の扱い方
export/ の扱い方
evidence/ に証跡を置く場合の注意
.gitignore方針
サンプルデータ
実データを入れる場合の安全ルール
成果物としてほしいもの:
個人クリエイター向けの痛点整理
全体設計
MVP範囲
リポジトリ構成案
データ構造案
画面案
分類ルール設計
仕訳候補生成ルール
CLAUDE.md 案
skills/SKILL.md 案
ClaudeCode実装用の段階的タスク
月1回の運用フロー
リスクと注意点
作らないほうがいい機能
実装はこの後ClaudeCodeに依頼する想定です。
まずは、個人クリエイターの実務上の苦痛を踏まえた設計レビューと、作りすぎない実用的なMVP案を出してください。

ここがポイントに対応する行

  1. 1.

    「年末や申告前にまとめて苦しむより、月1回程度で軽く処理して安心できる形にしたいで…」

    「だらしない」ではなく「仕組みで楽にしたい」と言い換えた一文

  2. 2.

    「仕組みを作るのは好きですが、毎回手作業で細かく整理するのは苦手です」

    無理なこと・嫌なことを正直に書いた。設計が「迷うものだけ見る」に寄った

  3. 3.

    「候補・理由・確認ポイントを出し、最終判断は私が行う」

    判断は自分。だから候補に理由と確認ポイントを必ず付けさせる

このレシピは発想と手順の提供です。AIの利用料・環境・結果・税務や法律の判断は、お使いのサービスの契約とご自身の確認に従ってください。

読んでくれてありがとう。「自分ならどう頼むか」が1つでも浮かんだら、それが次の1本の種です。

更新: 2026-10-04